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いちにちめ


3/11(金)14:46

地震
配達の仕事中に被災
立っていられない揺れはこれまでに何度かあったけど
今までで一番の揺れだった
とりあえずバイクを停めて、手近な柵に掴まって揺れが収まるのを待った
停めたバイクが跳ねる様に倒れた

「うーわ、すげえ…」

付近の家の人がみんな出てきて、「大丈夫か」と口々に騒ぎ立てる
とりあえずバイクを立て直して、腰を抜かしたおばちゃんを近所の人に預けて仕事再開

ここは海から4kmぐらいの地点
津波が来るなんて、毛ほども思わなかった

配達しつつ、周囲の惨状を観察
板チョコみたいに丸ごと倒れた塀
歪んだシャッター
倒れた電柱、垂れた電線

「ひどいなこれ…w」

その時はまだ「すごい地震だった」という意識しか無くて、不謹慎ながら笑う余裕もあった
帰ったらゆっくり悪魔城でも打とうとか考えてた
やがて町内放送

「石巻市で9mの津波を観測
 避難指示です
 至急避難してください」
「…は、9m?」

さすがに「やべえ」と理解した
配達中断、ポスト開函だけ済ませて帰局
郵便局は海から3kmほど、まず安全
そこで母から電話

「おばあちゃん乗せてロックタウンに逃げてるからね
 自衛隊の基地の所まで波が来てるから
 ○○(弟)は仙台に遊びに行ってて、勾当台公園に逃げたそうです」

母は大きめの地震が来ると、祖母を乗せてロックタウン(海から5kmぐらい)に逃げる癖があった
そのやたら高い防災意識、私は半分馬鹿にしてた
でも今回ばかりは違う

「…自衛隊の基地まで波?」

海沿いには前回の記事で書いた我が大曲浜
そこから広い田んぼ地帯を経て、海から2kmほどの地点に航空自衛隊松島基地がある
普通に考えて、水が来る様な場所じゃない

「…私ん家、無くなったかな…」

自衛隊の基地まで波が来てるなら、大曲浜はもちろん飲まれたんだろう
頭の中で大曲浜の家を一軒一軒訪ねる

あの人は逃げたかな
あの家には寝たきりのおばあちゃん一人だったな
この時間なら子供らはまだ学校だろうけど…

現実的でないと知りながらも「全員助かっていればいいな」と考えてた

そして郵便物を全て2階に移動させて
局員も全員で2階に退避
2階の窓から地面を這う黒い水が見えた

ありえねえ
ここまで水が来るなんて
あれよあれよという間に胸ぐらいの高さまで水が来た
どっかの家の大きな木、どっかの家のボート、どっかの家のイナバ物置
色んな物も一緒に流れて来た

もちろん、郵便局の1階にも浸水
私達は2階から降りられなくなりました

こりゃ泊まりですな、と
変に冷静になって、みんなで2階で寝ることに
残業代は出ますか?

お昼ご飯を食べない習慣を、今回ばかりは呪った
おなかが空きました

局員の一人が持ってたラジオをみんなの真ん中に配置
悲惨なニュースの繰り返し
何十人も、何百人も死んでいる
余震も止まらない

ロックタウンまで波は行ったんだろうか
高1の弟は公園に逃げたまではいいけど、この寒い中夜をどう越すのだろう
父は大丈夫だと思うけど、連絡は無い
気付けば携帯は圏外
もちろん家には帰れないだろうし、これからどうする?
2階まで水が来ないって保証は無いよね

寝るのが怖かった

近くの歩道橋に10人ぐらいが孤立してる
叫ぶ声が聞こえたけど、どうしようもないです
寒いけどがんばってください

そんな一日目でした
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